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教員採用試験の大まかな流れ
公立学校の常勤の教員を目指すためには
都道府県や指定都市の教育委員会が実施する教員採用試験を受け、合格する必要があります。
試験の応募にあたっては、教員免許状を取得済みか取得見込みである必要があります。
採用試験の合格者は、試験結果順に該当自治体の「候補者名簿」に記載されます
この名簿から順に内定が出る形で採用となります。
ギリギリでの採用試験合格者の場合、採用予定人数などによれば内定が出ない場合などもあり得ます。
教員採用試験の選考の種類
公立学校の教員採用試験に関しては、基本的である一般選考以外にも
自治体ごとに社会人特別選考枠を設けて民間企業等での勤務経験を有する者、英語に関する資格を持つ者、
スポーツ・芸術での技能や実績を持つ者など、特定の資格や経験を有する者を対象とした一部試験免除や特別の選考などが行われています。
出願の期間や、願書の取り寄せ方法などは自治体ごとに異なります
また、自治体ごとに応募年齢の制限の有無などにも違いがありますので、自治体の募集要項で確認してください。
教員採用試験の年間のスケジュール(例)
自治体ごとに違いはありますが、教員採用試験の年間の予定表は概ね以下の通りです。
3月~4月 | 募集要項の配布開始、各自治体別にホームページ掲載開始 |
5月~6月 | 出願の開始 ※自治体ごとに異なりますので要注意 |
7月頃 | 一次試験 ※自治体によって教員採用試験日が異なる為、複数の自治体の併願も可能 |
8月頃 | 二次試験 |
10月~12月 | 合格発表、採用候補者名簿に登録 |
翌年4月 | 採用、入職 |
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/senkou/1243155.htm
一般選考の例
一次・筆記試験の概略
教員採用試験の1次筆記試験は、一般教養や教職教養に関する試験と教科専門に関する試験があります。
一般教養については、人文・社会・自然科学に関する広い範囲から出題されます
最近は自治体ごとの地域ニュースや時事問題からの出題も増えています
教職教養については、教育関係法規、教育原理、教育心理など教職員に必要な知識・教養を問う問題が出題
文科省の答申や通知などに関する問題も出題されます。
教科専門教養については、指導内容や指導方法など教科の専門的知識を問う問題です。
大学のセンター試験入試問題レベルと言われることも多いですが、自治体によっては難易度の高い問題も出ますので
過去問などを中心にしっかりと学習する事が重要でしょう。
二次・論文筆記・面接試験の概略
教員採用試験の2次試験では、筆記試験として「小論文」など、面接試験として「個人面接、集団面接、集団討論、模擬授業」などがあります。
その他、体育、音楽、美術、英会話などの実技試験などもあり、応募する自治体の募集要項をしっかりと確認しておきましょう。